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どうして湿気対策をするの?
■湿気対策の大切さ
梅雨の時期には、雨も多く、気温が上がり、ジメジメと湿気が多くなり、まさに「高温多湿」という私たちの生活環境が悪くなってしまう季節です。でも、しっかりと「湿気対策」を講じたら、快適に、しかも心にゆとりをもって生活できますよ。
では、「湿気対策」を怠ってしまい、湿気の攻撃を受けるがままでいると、どのような被害や問題が発生するのでしょうか?
例えば、湿気といえば「カビ!」
水回りを中心に住まいのいたるところにできるカビは大抵湿気が原因です。
その他にも、結露、ダニなどの害虫、さらに具体的には、押入れのニオイや、畳の表面が波打つ、床がペコペコ、壁やタンスの後ろのシミなどは大抵湿気が原因です。
湿気の被害は意外に多いです。湿気にさらされて対策をとっていない家は腐朽している部分があると震災などの時に強度的にも不利になる可能性があります。
さらに洗濯物の室内干しの頻度が高い(つまり高湿度の環境)家庭ほど、梅雨時や秋に、喘息やアトピー皮膚炎、鼻炎などのアレルギー症状が出る割合が高いという実験データも出ています。(高湿度によるダニの発生が原因と考えられます。)
このように「湿気対策」をしっかり行なうことは、住まい自体に、また家族の健康にも大切なことであるということがわかりますね。
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【カビ】
【カビ】
カビは温度が20〜30℃、湿度が70%前後、それに有機物(人のアカなど)などの栄養素がそろうと繁殖が活発になります。
また、冬は乾燥していると安心してしまいますが、最近の家屋は密閉度が高く、適度な湿気と温度が保たれているので、カビが生き延びるには充分な環境です。
「梅雨」はもちろんですが、カビは一年中発生すると思って気をつけなくてはいけません。
またカビの栄養源は、有機性のものが中心ですが、そればかりではなく、たたみ、電子部品や接着剤なども栄養源になってしまいます。
食中毒やアレルギーの原因になるカビもいます。
・カビの弱点
ほとんどのカビは、温度が10度以下になると発育がにぶってきます。しかし、多少の苛酷な環境でもしぶとく生き残るものもいます。例えば、冷蔵庫の中でも扉の開閉がはげしくなる(庫内の温度がやや上がり気味)夏の季節には、さらに増殖するツワモノもいます。
【ダニ】&【結露】
【ダニ】
ダニは普段から私たちのまわりにいます。たたみやカーペット、ふとんの中で静かに暮らしています。そんなダニですが、好む環境がカビと似ています。(だから湿気対策をすれば同時に効果があるのですね)
気温が25度前後、湿度が60〜80%、そして人のアカやフケなどの栄養素があれば、おとなしかったダニたちが活発になりどんどん繁殖します。そのうちのいくつかの種類のダニは、アレルギーの原因になったり、かゆみを起こしたりします。
・ダニの弱点
多くのダニは温度が20℃以下で活動がにぶってしまいます。 逆に35℃以上になると生育できなくなります。 また、湿度が55%以下になると死亡率が高くなります。
【結露】
結露は冬の問題だと思っていませんか?
結露の原因は、冬の外気と室内の温度差だけではありません。夏でも雨が続いた後に天気が良くなると、湿気をふくんだ空気がどっと部屋の中に流れ込んできて、冷えた壁面に結露を作ることがあります。そしてその結露をそのままにしておくと大抵カビが発生してしまいます。
湿気対策(カビ・ダニ・結露対策)の基本
■湿気対策(カビ・ダニ・結露対策)の基本
カビ対策の基本は充分な換気です。晴れた日には思い切って、押入れやクローゼットの扉も開けて風を通しましょう。もしも風の通りにくい場所にある押入れは除湿機を活用しましょう。
ダニ対策も、湿度を抑えることと掃除が基本です。
結露ができないように気をつけ、もしも結露が出たらすぐにふき取ることが大切です。
あなたの生活習慣は「湿気対策」が出来ていますか?以下の項目でチェックしてみてください。

→晴れた日は窓を開けて風を通しましょう。押入のふすまも開けたまま。外出の時も、防犯上可能な限り、天窓などを開けて空気が流れるようにしましょう。

→洗濯物は室内干しせずできれば衣類乾燥機を使うか、もしくは除湿機を扇風機と併用することで湿気対策になります。
セットの仕方としては、洗濯物と扇風機の間に除湿機を置き、常に乾いた風が洗濯物に当たるようにします。
扇風機だけでは、洗濯物から出る湿気によって部屋の湿度が高くなっていて洗濯物もしっかり乾きません。除湿機と併用するのがコツです。

カーテンやドアは締めっきりにせず、こまめに開閉しましょう。カーテンやドアの裏側に空気のよどみを作らないように、また家具と壁の間にすき間を作って空気が流れるようにしましょう。

→ガラス窓や壁にできた結露はこまめにふきとりましょう。暖房をかけていた時は、寝る前に数分間、窓を開放してあげると外気との温度差が少なくなり結露を防ぎやすくなります。

→換気扇をこまめにまわしましょう。料理中の時だけでなく、食器洗いの時や食卓で鍋を囲んだりする時も忘れずに。そして換気口(空気の出入り口)をふさがないように気をつけましょう。

→じゅうたんの裏側と畳とのスキマは「高温多湿」というカビやダニにとって好環境を作りやすいです。基本的には敷かないほうが良いでしょう。

→観葉植物は見ていて癒されるのですが、「湿気対策」という観点から考えるとマイナス要素です。湿気をたくさん放出するので、湿気対策のためにはあまり置かない方がよいでしょう。

→カビやダニの栄養源は人間のアカやフケなどの有機物がメインです。こまめに掃除機をかけているならそうした栄養源をほとんど無くすことが出来ますし、ダニなどはそれ自体を吸い込むことも出来ますが、掃除が苦手ならカビやダニ対策にとってはマイナスになります。

→「湿気対策」として、エアコンや除湿機を活用するのは賢い方法です。 例えば、風通しがどうしても悪い部屋の押入れや、たたみになんとなく湿気を感じるとき、さらにどうしても洗濯物を部屋干ししなきゃいけない時なんかに除湿機は活躍します。
畳に湿気が過剰に含まれた場合、そこはカビやダニの温床となってしまいます。そんな時には、窓やドアをきっちり閉めてから除湿機を使うと、畳の表面がさらりとして梅雨の季節にも快適に過ごせます。また晴れた日には、何かをはさんで畳を少し浮かせて空気を通して乾かすことも湿気対策になります。

→雨の日には窓を開けっぱなしにしないようにしましょう。換気のつもりで窓を開けても、梅雨の季節などは逆効果になってしまいます。気温も湿度も高い外の空気が室内に侵入してしまい、換気どころか湿度を高めてしまいます。
以上、あなたの普段の生活習慣は【湿気対策】になっていたでしょうか?
カビのとり方
■カビの取り方の基本
湿気を取るように努力しているつもりでもカビができてしまうことがありますね。ではカビが出来たらどのように取ればよいのでしょうか?
カビは表面をこすったり、拭くだけでは、見た目はキレイになるかもしれませんが再び発生してしまいます。なぜならカビは菌の一種なので、落とすというよりむしろ、「消毒をする」必要があるからです。
・どのようにカビとリをしたらいいの?
まず言えることは『小さなカビでも見つけたらすぐ除去』を心がけることが大切です。
カビのライフサイクルは「胞子」→「発芽」→「菌糸」→「胞子」の繰り返しです。“目に見える”状態になったカビは、その頃すでにたくさんの「胞子」をつけていて、室内じゅうに飛び散りはじめています。
ですから、カビ、つまり「菌糸」がわずかに見えるか見えないかの時に退治してしまえば、乾燥にも弱く、まだ胞子をつけて部屋に飛ぶこともないのでベストです。
もしカビができてしまったら市販のカビとり剤を使用するのが便利です。(取り扱いには十分注意!塩素系のタイプのものと酸性タイプの洗浄剤を同時に使うと、化学反応を起こして塩素ガスを発生し、とても危険です。) カビとり剤を使用することによりカビの数は減りますが、一度使ったからといって二度とその場所にカビが生えないというものではないので、こまめにカビとり、湿気取りを行なうことが大切です。
・カビとリの注意点
カビを古いタイプの掃除機で吸わないようにしましょう。最近の機種のカビや細菌の抑えるフィルター付や、排気がクリーンなタイプのものなら使用可能です。古いタイプの掃除機は、吸い取ったカビの胞子を排気口から出して部屋に飛び散らせることがありました。
さらにカビの上から普通の塗料を塗って手っ取り早くおめかしという方法はやめましょう。一見、きれいになったようでも、カビは内部でその塗料を栄養源にしてどんどん増えてきて、いずれパワーアップして表面に出てきます。
浴室の【湿気対策】
□ 浴室 【湿気対策】
家の中でカビが発生しやすい筆頭としてあげられるのが「浴室」です。
温度も湿度も高くて、栄養源になる石けんカスもたっぷり。とてもカビには住みよい環境のスポットです。
・入浴後のケア
お風呂に入り終えたら、お湯を抜き、熱いシャワーで、石けんカスやアカなどカビをていねいに洗い流すのを習慣にします。ポイントは汚れが落ちやすいうちに洗ってしまうことです。お湯の高温もカビ撃退に有効なんです。そして最後に冷水シャワーで流すと、水蒸気が壁や天井などにつくのを防げます。
もちろん、そうじの後は、浴室内に大量の水蒸気が発生しているので、タオルなどで水滴をふき取ってから、窓を開けたり換気扇を回して、湿気を室外へ追い出しましょう。ただし、浴室のドアを閉めて他の部屋に湿気が流れないようにしてから行ってください。
そしてエコの観点からお風呂の水を洗濯に再利用される方もいますが、できるだけ早く浴槽の水を抜いてしまうことも湿気対策の観点からは大切なことです。
□ 浴室のカビのとり方
カビ取り剤(ジェルタイプなど垂れないものが使いやすい)、ゴム手袋、古歯ブラシなどを準備して早速作業開始!
・窓を開けましょう。(カビとリ剤の成分は強いのでしっかり換気しながら作業しましょう)
・カビ取り剤を、タイルの目地、窓やドアの継ぎ目などカビの発生している部分に塗ります。
・しばらく(20分位)待ってから、水で流しましょう。
・薄黒く残った部分には、古歯ブラシでやさしく根気よくこすってもう一度カビとり剤を塗ります。
・しばらく待った後、熱いシャワーを流し、最後に冷水シャワーで流します。そして水分をふき取り換気して充分乾かしましょう。
キッチンの【湿気対策】
□ キッチン 【湿気対策】
炊事をして火や水や電気を使うと、ガスやお湯から水蒸気が出てしまいます。 火を使った調理、炊飯器を使う時、洗い物などでお湯を使用する時は、ほかの部屋に水蒸気が広がらないよう、換気扇を回しましょう。また、調理の時に飛びちった食べ物の汁などがあると、カビの栄養源となって繁殖しやすくなるので、こまめに掃除することを忘れないようにしましょう。
・シンク周り
シンクの中や、三角コーナーなどが黒ずんでいませんか?もしそうだとしたらそれはカビです。
・冷蔵庫
冷蔵庫のパッキンが黒ずんでいたらたぶんそれはカビです。また冷蔵庫内の野菜室やよく開閉するドアの近くにもカビが出来ることがあります。
□キッチンのカビとリ
キッチン用塩素系漂白剤、ゴム手袋、ふきん、古歯ブラシなどを準備して早速作業開始!
・窓を開けるか換気扇を回しましょう。(塩素系漂白剤はニオイが強いのでしっかり換気しながら作業しましょう)
・かなり大きなバケツか何かの容器に漂白剤溶液を作りましょう。
・三角コーナーや排水トラップ、取り外せる冷蔵庫の棚などをまとめて、漂白剤の溶液に浸けましょう。
・シンク内の黒ずみは、普通のスポンジなどで軽く擦り洗いします。シンク下のカビは住まいの洗剤で汚れを落とした後、漂白剤の溶液をスポンジに含ませて塗り、固く絞ったふきんで拭き取りましょう。
・冷蔵庫の黒ずんでしまったパッキンは、漂白剤溶液をスポンジに含ませて軽く塗り、古ハブラシなどでパッキンの溝を軽くこすり、固く絞ったふきんで拭きあげましょう。
窓まわりの【湿気対策】
□ 窓まわり 【湿気対策】
窓まわりってどうしてもカビができやすい場所の1つですよね。窓には結露ができやすいので、そのままにしておくとパッキンや窓枠などにカビが。窓ガラスに凹凸の模様のあるガラスは、ガラス自体の凹凸の部分にもカビが出来やすいですね。結露をそのままにしていると、レースのカーテンなどにもカビがうつることもあります。
窓まわりの湿気対策としては、基本的には換気に気をつけて結露を作らないこと、もしも結露がついたらこまめに拭き取ることが大切です。結露ができやすい窓があるならガラス用のスクイージー(ゴムのへらのような道具)があると、一気に結露が取れて拭き跡も残らないので便利かもしれません。
エアコンの【湿気対策】
□ エアコン 【湿気対策】
エアコンもカビが好む環境を作りやすいものといえます。
特に冷房運転や除湿運転は、エアコンの仕組上、どうしても内部にたくさんの水滴が付着しますし、空気を吸い込んでから、冷やして噴き出すので、吸い込む場所近辺にたくさんのホコリが付着してしまいます。このような水分湿気とホコリの結合はカビの大好きな環境なのです。
エアコンのカビはある程度宿命と言えます。時々、エアコンのスイッチを入れたとたん、カビ臭いニオイがしたという経験はありませんか?そうなってしまったら、かなり内部にカビが繁殖している証拠ですのでプロのエアコンクリーニング業者にお願いするしかないかもしれません。
でもその期間を延ばすためにも、例えばフィルターはこまめに掃除してホコリを避けたいところ。また水分をできるだけなくして乾燥させるために、冷房や除湿運転をした後、スイッチを切る前に「送風運転」に切り替えて、しばらく運転してエアコン内部の水分をとばしてから切るようにすればカビの望む多湿を避けることができますよ。
押入れの【湿気対策】
□ 押入れ 【湿気対策】
押入れも湿気がたまってカビやダニに住み良い環境になりがちです。
特に夏場は、同じ押し入れに冬用の厚手のふとんをたくさん収納していて、ぎっしり詰め込まれている場合も少なくないでしょう。ではただでさえ通気の悪い押入れに、さらにぎっしり詰め込まれてしまったら空気の流れは・・・。
さらに人間は寝ている時間にも多量の汗をかきます。そのほとんどは布団が吸っているわけですね。ということは、そのふとんをすぐに押入れにしまうと・・・。
さらに布団は人間の肌に直接触れる部分も多く、じつは結構汚れています。しかも人間の体から出たたんぱく質はカビにとってはごちそうになってしまいます!ということは・・・。
そうなんです。押入れは【湿気】のことを考えずに生活していると、どうしてもカビやダニの楽園になってしまいやすいのですね。
ではどのように押し入れの【湿気対策】を行なえるでしょうか?
まずは、ふとんをぎゅうぎゅうに詰めこまないことです。空気の流れが悪くなり、汗を吸った布団から出た湿気がこもってしまいます。そしてその湿気が今度は冬用ふとんにも吸い込まれ、ダニやカビの住みかとなってしまいます。
さらに人間の汗を吸った布団は水分がたっぷり含まれています。汗を吸ったふとんは少し干してから押入れに入れるようにしましょう。
さらに風通しを工夫しましょう。天気のいい日は、押し入れの戸を開けて、風通しをよくしたり、布団をしまう場合、床にすのこを敷き、左右と奥の壁からも少し離すか、すのこを立てかけたりして床と壁に空間を作って収納するようにすると、空気の流れができて、湿気対策になります。
それから、除湿機を活用してこまめに押入れの湿気をとることも賢い方法ですね。
□ 押し入れのカビのとり方
押入れのカビは取るのが難しい場所です。押入れの壁面の材質にもよりますが多くの場合、木材の板ですね。木材の板に出来たカビは結構根深くて、しかもへたに雑巾などでざっと触れてしまうと逆にカビが広がってしまうこともあります。 基本的には消毒用エタノールを吹きつけるか、漂白剤溶液をつけた雑巾でたたくように拭きとりましょう。
このように押入れにカビが出来てしまうと完全に取り除くことは困難なので、湿気対策として時々、押し入れの中に除湿機を入れてふすまを締めて運転させるなど、普段からしっかり乾燥させて予防を行なうことが大切です。